コラム 2019/04/10

|Déjà-vu的な!|#12 ココ・シャネルと較べたらそりゃあね

#12 ココ・シャネルと較べたらそりゃあね

昨夜遅く、「あれ雨が降ってる!」と気がついたときには、もうかなりの土砂降りで、明日の朝しまえばいいやとベランダのテーブルにだしっぱなしにしていたテーブルクロスがぐっしょりとしている様子が脳内に映し出されたが、まあいまさらとりこんでもねって、やはり明日しまうことにして、そのままベッドの上でジェムソンをロックでちびちび飲みながら、本を読んだ。
金井美恵子の「恋愛太平記」を久々にとりだした。
80年代の気分だから。

ほんとうに金井女史はいちいち意地悪だから好き。
どうやったら登場人物全員にこんな皮肉を吐かせられるんだろう。
「金井美恵子なんか怖くない」という特集(雑誌)が昨年くらいに組まれていたが、金井美恵子はどうしたって怖いでしょうよ!
昔からインタビュアーをこてんぱんにしてる印象しかない。
でもそこが好き。ハート。

朝ごはん

久々に買ったドンクの食パン。
私はトーストしてからピーナッツバターをぬりたくった。
夫はバターをぬってトーストしてから、蜂蜜とシナモンをかけていた。
紅茶をのみ、ヨーグルトも食べた。
(ふだんは夫しか朝ごはんを食べない。)

雨がやんだので、テーブルクロスをよくしぼってから取り込み、洗濯機へ。
ベランダには桜の花びらがいっぱい飛び込んできて、雨に濡れてはりついていた。
どのタイミングで掃除したらいいのか考えてしまう。

炊きたてご飯をおかわりする

なんかすごくすごくちゃんとしたものを食べたくて(昨晩はインスタントラーメンだった)、ご飯を炊き、昆布といりこでだしをとってお味噌汁を作った。
ダイエットできない。(もはやしてると思ってる人誰もいないと思うけども。)

わかめとじゃがいものお味噌汁
五目豆の煮物(残り物)
紅鮭のグリル
九条ネギと舞茸と豚肉の炒め物
スナップエンドウ
納豆

事務所に行くと、HさんのギャラリーからHさんと夫が絵をいくつか運んできたところだった。
ここに飾るように、Hさんが見立ててくださったもの。
柄澤齊さんという作家(私は知らなかった)の木口木版。
幻想的でちょっとグロテスク。
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」的な不気味さもあり。

柄澤齊さんは故矢川澄子さんとも親交があったのらしい。(柄澤氏は現役の作家です。)
全作品集の絵などもつくられているようで(まさにアリス!みたいな。矢川澄子は翻訳者です、アリスの。)、なるほど!と思った。

私、この手の文学とか芸術にはこれまで粋がって足を踏み入れてもすぐ戻ってきちゃうっていうのを繰り返していて、もう無理なんじゃないかと諦めているふしがあり。
あっとうてきに、教養が足りていない。
くやしい。わかりたいのにちっともわからない。
でもたぶん、わかるとかわからないの問題でもないんだろう。

まだまだ知りたいけど届かない世界がいっぱいあるなあと思うと、焦る。

Hさんは、本物を知らなきゃダメですよと、いつもおっしゃる。
フランス、イタリアにすぐに行きなさいと。
そ、そうなんだけどさ、それはそうなんだけどね。
そんなすぐさ、行けるー?
ここで「ですよね行きます!」って本当は私も言いたい!
もうなにもかもがくやしい。

帰りに、事務所の古いネスプレッソマシンをみて、Hさんが「あ、これ島田順子が使ってるのと色違いですよ」っていうトリビアを笑。
そして「この色は、シャネルの靴のイエローだからね」って。
そうか、そういうふうに見るんだ、世界を。
すてきなことだなあ。

「ココ・シャネルは、その靴を75歳のとき作ったんだよ。
だから、あなたたちもまだまだいっぱい時間あるから。
これからまだなんでもできるから!」
と言っておしゃれなリュックを背負い、オカッパヘア(おじさんです)をゆらして階段を降りて帰っていった。

そうだよなあ。
なんでもできる。
ヨーロッパ行くってのもそうだし、知らないことにもっと触れる、学ぶってのもそう。
ココ・シャネルで75歳なら、私、95歳くらいまでセーフじゃない?
っていうか、むしろもっとかかるんじゃない?

その前に、今の仕事をなんとかせねばね笑
ほんとだったらもうできてなきゃいけないのが、1割くらいしかできてない。
やってもやってもうまくできない。
私のゴールはそこじゃないのよー。
なんでもできるどころか、なんにもできてない。
日々勉強。
でも繰り返しこれをやるしかない。
そして、私、もっと人に優しくなりたい。(唐突)

酔っ払って作ってはいけないもの

ちょっと酔っ払っていたから、ミモザサラダなどという非常に後片付けが面倒なものをつくってしまった。
あれ、網につまった卵がなかなかとれないんだよね・・・。
冷凍庫にあったピザ生地を伸ばして、チーズたっぷりとサラミとトマトソースをのっけてペパロニ。
こういうピザにはやっぱりタバスコがいるわ。
今度買っておこう。

ピザ
アスパラのミモザサラダ
適当に葉っぱのサラダ
新玉ねぎのサラダ
白ワインとジェムソンのソーダ割り。

 

 

Text&Photo: Azusa Hamaguchi

1975年生まれ。地方都市→東京→結婚して、わりと田舎へ移住。
フリーのグラフィックデザイナー。夫と二人暮らし。
お酒が好き。食べ物と暮らしを「妄想」するのが趣味。

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